大学に併設の幼稚園 ”こども芸術大学” で、園児へ向けた "創作の時間" を実施しました。

私はグリッドとハニカムを切り抜いたケント紙をカッティングプロッターで制作。

こどもたちはそれらを切ったり折ったりして、立体を作ります。

それがグリッドの効果で、とても立体的に見える。ハニカムの効果で立体にした時に美しいモアレが見える。

こどもたちの創造意欲を刺激する素材を使うワークショップです。

次の週はその立体を暗い部屋に持ち込んで、光を当てる。すると、立体的な影が浮かび上がる。

影は平面的に映るもの。でもグリッドとハニカムの効果で影が立体的に見えて、とても盛り上がりました。

自分で作ったもので遊んで楽しむって、大人になるとなかなかできない。

でも、なぜ出来なくなるのでしょうね…？ これは、大人にとって大切な問いだと思います。

こどもたちに伝える表現の面白さを熟考する時間は、私が改めて表現の面白さを学ぶ時間でもありました。

最後にちょっとした エピソードを紹介します

お子さんから「この紙 (私が制作した材料)、切るのめちゃ気持ちええで。ちょっと切らしたるわ。」と親御さんは言われたそうです。

そして、親御さんは少し切らせてもらったところ 「確かに気持ち良かった。(笑)」そうです。

そのようにお子さんが何かを勧めてきた事が無かったので、とても驚いたそうです。

「余程気持ち良かったし、面白い発見だったのだろう」と笑っておられました。

私はこの話が すごく好きで、何とも言えない幸福感に包まれます。

ちょっとしか切らせてくれないあたりも、自分が切る所を減らしたくないけれど、お母さんにも体験を共有したい感じが伝わりますね。

I would like to introduce a small episode in the end.

A mother was told by her child, “It really feels nice to cut this paper. You can try just a bit”.

So the mother was given a chance to cut the paper by her child. She said, “it felt surely nice as my child said” and laughed.

She was also surprised by the fact that her child invited her to do something because things like that had never happened before.

She laughed and said, “It was such a nice feeling and an interesting discovery for my child”.

I really liked this story. It filled me with bliss.

The child gave his mother a chance to cut the paper just a little bit. I found it interesting that he wanted to keep enough space to cut for himself but at the same time he wanted to share the fun experience with his mother.